超富裕層向けサービス「プライベート・バンキング」とは?
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執筆者:
公開:
2023.04.02
更新:
2024.09.30
プライベート・バンキングとは、資産に関する様々な課題について、オーダメイドでのソリューションを提供する富裕層向けのサービスです。
メガバンクや大手証券会社などの日系金融機関だけでなく外資系金融機関も日本国内でサービスを提供しています。
金融機関からプライベート・バンキングサービスを受けるためには、一定以上の金融資産が必要です。その水準は金融機関によって様々ですが、最低でも1億円以上、場合によっては10億円以上が必要になる場合もあります。
提供するサービスの例
①資産管理・資産運用
資産管理会社の設立支援や、投資一任契約に基づく資産運用サービスの提供
②資産承継・事業承継
顧客の財産や会社を次世代へ円滑に承継するために必要なコンサルティングの提供
③税務・法律相談
タックスプランニングや法務対応のため、税理士や弁護士の紹介
④その他
子供の教育に関するアドバイスの提供、美術品や高級品の手配など非金融分野でのサービスの提供
プライベート・バンキングの特徴
オーダーメイドなサービスの提供
金融機関の一般的な個人向けサービスとは異なり、プライベート・バンキングでは顧客のニーズに合わせて、オーダーメイドでソリューションを提供します。
例えば投資一任契約に基づく資産運用や、金融商品の組成、最適な資産承継・事業承継に向けた承継手法のコンサルティングなどにおいて、顧客の意向を踏まえたソリューションを提供します。
優秀な人材によるコンサルティング
プライベート・バンキング業務に従事する金融機関の人材は、社内でもトップクラスの人材が配置されていることが多く、優秀な人材から各種サービスを受けることができます。
また、他部署との連携により、プライベート・バンキング以外のサービスにおいても、通常より高いサービスを受けられる可能性があります(例えば、企業オーナーの場合は、経営する事業での融資が通りやすくなる等)。
プライベート・バンキングを提供する金融機関
金融機関 | 金融資産基準 |
---|---|
みずほプライベートウェルスマネジメント | 10億円 |
三菱UFJ銀行ウェルスマネジメント | 非公開 |
SMBC信託銀行 | 非公開 |
野村証券 | 非公開 |
大和証券 | 非公開 |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券ウェルスマネジメント本部 | 1億円 |
クレディ・スイス | 5億円 |
UBS | 2億円 |
ロンバー・オディエ | 1億円 |
まとめ
- プライベート・バンキングとは、資産に関する様々な課題について、オーダメイドでのソリューションを提供する富裕層向けのサービス。
- プライベート・バンキングのサービスを受けるためには、一定以上の金融資産が必要。
- プライベート・バンキングでは、資産管理・資産運用アドバイザー、資産承継・事業承継コンサルティングといった金融関連おサービスだけでなく、子供の教育に関するアドバイスの提供、美術品や高級品の手配など非金融分野でのサービスも提供。
- 現在、メガバンクや大手証券会社などの日系金融機関やクレディスイスなどの外資系金融機関が日本国内でサービスを提供。
投資のコンシェルジュ編集部
MONO Investment
投資のコンシェルジュ編集部は、投資銀行やアセットマネジメント会社の出身者、税理士など「金融のプロフェッショナル」が執筆・監修しています。 販売会社とは利害関係がないため、主に個人の資産運用に必要な情報を、正確にわかりやすく、中立性をもってコンテンツを作成しています。
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