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20210331

「インデックスファンド」とは?その仕組みや具体的な銘柄をご紹介

難易度:

執筆者:

公開:

2023.04.02

更新:

2024.09.30

基礎知識

目次

インデックスファンドとは?

インデックスファンドとは、投資信託やETF(上場投資信託)の一種です。

インデックスファンドの仕組み

インデックスファンドはインデックスを構成する銘柄を購入している

機械的に全銘柄を購入しているわけではない

インデックスファンドの具体例

まとめ

インデックスファンドとは?

インデックスファンドとは、投資信託やETF(上場投資信託)の一種です。

ファンドの価格(基準価額)の値動きが、日経平均株価やNYダウ平均株価といった指数(インデックス)に連動するように、商品設計されているという特徴があります。

インデックスファンドが対象とする指数(インデックス)は、日経平均株価、TOPIXなどの株価指数の他、債券指数、リート(不動産投資信託)指数、コモディティ指数など、多種多様な指数(インデックス)があります。

インデックスファンドは、幅広い銘柄に分散投資をしています。そのため、中長期的な資産形成にあたって、有効な投資商品の一つです。

インデックスファンドの仕組み

インデックスファンドは、対象とする指数(インデックス)に連動するように設計された商品だと述べましたが、具体的にはどのように設計されているのでしょうか?

ここでは、日経平均株価(日経225)に連動する投資信託を元にご説明します。

インデックスファンドはインデックスを構成する銘柄を購入している

一般的に、日経225に連動する投資信託は、日経225採用銘柄の中から200銘柄以上に等株数投資を行います。つまり、トヨタ自動車、ソフトバンクグループ、三菱UFJフィナンシャルグループなどといった日経225に採用されている株式銘柄を、同じ株数分だけ購入しているということです。

日経平均株価は、日本経済新聞社が選定した225社の株式銘柄の株価を、単純平均して算出される指数(インデックス)です。そのため、日経平均採用銘柄の全銘柄を、同じ株数だけ購入すれば、その値動きの平均は日経平均の値動きと一致します。

日経225に連動する投資信託でも、基本的にはこれと同じことを、非常に大きい規模感でやっています。

機械的に全銘柄を購入しているわけではない

ただし、単純に日経平均採用全銘柄を機械的に購入しているわけではなく、信用リスクが高いと思われる銘柄等は投資対象から除外する場合があります。

また、取引コストの低い株価指数先物取引等を積極的に活用しています。 これは、投資家が投資信託を売買する都度、日経平均全部の銘柄を売買すると、取引コスト(銘柄売買手数料)がかかってしまうことから、日経平均と似たような値動きをする日経平均株価先物を売買することで、取引コストを抑えることを意図しています。

そのため、日経225に連動する投資信託の値動きが、日経平均株価の動きと完全に一致するわけではありません。あくまで日経平均株価に連動する投資成果を目指した金融商品となります。

他のインデックスファンドも、基本的な構造は上記と同様です。対象とする指数(インデックス)がどのように算出されているのかを紐解き、その算出方法と同様になるように金融商品(株式や債券等)を購入することで、インデックスファンドが出来上がります。

インデックスファンドの具体例

種類対象とする指数例ファンド具体例
国内株式日経平均株価(日経225)たわらノーロード日経225
SMT 日経225インデックス・オープン
Funds-i 日経225
国内株式東証株価指数(TOPIX)たわらノーロードTOPIX
SMT TOPIXインデックス・オープン
Funds-i TOPIX
先進国株式MSCIコクサイ・インデックスたわらノーロード先進国株式
SMT グローバル株式インデックス・オープン
Funds-i 外国株式
新興国株式MSCIエマージング・マーケット・インデックスたわらノーロード新興国株式
SMT 新興国株式インデックス・オープン
Funds-i 新興国株式
国内債券NOMURA-BPI総合たわらノーロード国内債券
SMT 国内債券インデックス・オープン
先進国債券シティ世界国債インデックスたわらノーロード先進国債券
新興国債券JPモルガン・ガバメント・ボンド・インデックス-エマージング・マーケッツ・グローバル・ディバーシファイドSMT 新興国債券インデックス・オープン
国内リート東証REIT指数たわらノーロード国内リート
SMT J-REITインデックス・オープン
先進国リートS&P先進国REITインデックスたわらノーロード先進国リート
Funds-i 外国REIT

「たわらノーロード〇〇」は、アセットマネジメントOne(みずほ系列)の商品、 「SMT〇〇」は、三井住友トラスト・アセットマネジメント(三井住友信託系列)の商品、「Funds-i 〇〇」は、野村アセットマネジメント(野村系列)の商品です。

上記の商品はほんの一例ですが、多種多様なインデックスに基づくファンドが存在することがわかります。

また、同じ指数を対象とするファンドが複数存在しています。ファンドごとの値動きはほぼ同じですが、ファンドを運用する資産運用会社によって、信託報酬が異なりますので、その差異に気をつけながら商品を選ぶことが重要です。

まとめ

  • インデックスファンドは、基準価額が、対象となる指数(インデックス)の動きに連動するように設計された投資信託およびETF(上場投資信託)を指します。
  • 一般的に、インデックスファンドは、アクティブファンドよりも、手数料が低い傾向にあります。
  • 多くのインデックスファンドは、アクティブファンドと比べて高いリターンを出す傾向にあります。
  • インデックスファンドは指数(インデックス)を構成する銘柄に幅広く投資を行います。そのため、株式や債券に直接投資をするときと比べて分散して投資を行うことができるため、投資のリスクを抑えることができます。
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投資のコンシェルジュ編集部

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投資のコンシェルジュ編集部は、投資銀行やアセットマネジメント会社の出身者、税理士など「金融のプロフェッショナル」が執筆・監修しています。 販売会社とは利害関係がないため、主に個人の資産運用に必要な情報を、正確にわかりやすく、中立性をもってコンテンツを作成しています。

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パッシブ運用

パッシブ運用とは、投資信託を選ぶ際の運用手法の一つ(対義語:アクティブ運用)。比較のために用いる指標であるベンチマーク(日経平均やNASDAQなど)と同様の動きを目標とする運用手法で、組み入れ銘柄数は多くなる傾向がある。パッシブ運用はアクティブ運用に比べて販売手数料や信託報酬などのコストは安くて済むが、リスクが分散される分、リターンも小さくなるという特徴がある。

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