相談料が無料の専門家と有料の専門家の違い
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2025/04/18 09:52
男性
50代
資産運用の相談をするうえで、IFAは無料と聞きました。一方で、FPや投資アドバイザーには相談料がかかることもあるようです。無料で相談できるならそちらの方が得に思えますが、有料の専門家に相談するメリットとは何でしょうか?
回答
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)は、証券会社などと提携し、金融商品の売買に伴う手数料の一部を報酬として受け取る形態が一般的です。このため、相談料が無料である一方で、提案内容が取引を前提としたものに偏る可能性がある点には留意が必要です。ただし、すべてのIFAが販売重視というわけではなく、中には高い専門性を有し、顧客本位の姿勢で長期的な資産形成を支援しているケースもあります。
一方で、FP(ファイナンシャルプランナー)や投資アドバイザーの中には、相談料や助言料を主な収入源とする「報酬型(フィーベース)」の専門家も存在します。こうした有料相談では、販売を前提としない中立的かつ客観的なアドバイスが得やすいという利点があります。相談内容が特定の金融商品の選定にとどまらず、資産全体の構成や将来設計、税務的視点まで及ぶような場合には、こうした有料の専門家に依頼することで、より総合的な判断材料が得られる可能性が高まります。
資産運用の方針や目的に応じて、費用対効果を冷静に見極めたうえで、信頼できる専門家への相談を検討されるとよいでしょう。初回面談を無料で提供している専門家も多いため、まずは一度話を聞いてみることをおすすめします。
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独立系アドバイザー(IFA)
IFAとは、Independent Financial Advisorの略で、日本語では「独立系フィナンシャルアドバイザー」と呼ばれる資産運用の専門家を指す。内閣総理大臣より金融商品仲介業の登録を受け、1つ以上の証券会社と業務委託契約を締結し、投資家に対して資産運用のアドバイス業務や金融商品の仲介を行う。
ファイナンシャル・プランナー(FP)
ファイナンシャル・プランナーとは、お金に関する幅広い知識を持ち、個人や家庭のライフプランに応じた資金計画や資産運用、保険、税金、年金、相続などについてアドバイスを行う専門家のことです。略して「FP(エフピー)」と呼ばれることもあります。例えば、子どもの教育資金や老後の生活費をどのように準備するか、住宅ローンをどう組むべきか、保険は見直すべきかといった具体的な悩みに対して、相談者の状況に合ったプランを提案してくれます。国家資格や民間資格を持つファイナンシャル・プランナーが存在し、中立的な立場でアドバイスをしてくれる点が信頼されています。投資や家計管理に自信がない方にとって、人生の重要なお金の意思決定をサポートしてくれる心強い存在です。
投資アドバイザー
投資アドバイザーとは、有価証券や金融商品の価値を分析し、それに基づく投資判断について助言を行う専門家です。助言の範囲にとどまり、最終的な投資判断や運用の権限を委ねられることはありません。サービスは基本的に有料で提供されます。 たとえば、「〇〇社の株式を購入すべきか」「〇〇の債券を売却し、△△の投資信託に乗り換えるべきか」といった、具体的かつ実践的な提案を受けることが可能です。独立した立場から、個々の目的やリスク許容度に応じた戦略を提案してくれる点で、専門的な助言を求める投資家にとって頼もしい存在といえるでしょう。 なお、投資アドバイザーとして業務を行うには、金融商品取引法に基づく「投資助言・代理業」の登録が義務付けられています。