個人向け国債を買うべきか迷っています
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2025/03/08 23:00
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投資初心者で、安全に資産運用を始めたいと考えています。個人向け国債は元本保証があり魅力的に感じますが、「やめとけ」との意見もあり迷っています。リターンの低さやインフレリスク、解約の手間などのデメリットを考えると、本当に購入するべきなのか不安です。特に、定期預金や他の債券投資と比べた際のメリット・デメリットを知りたいです。初心者が資産運用を始めるうえで、個人向け国債は適した選択でしょうか?
投資のコンシェルジュ編集部
個人向け国債は、投資初心者が資産運用を始める際に有力な選択肢の一つです。最大のメリットは元本保証があり、安全性が極めて高いことです。また、定期預金よりも金利が高く、最低1万円から購入できるため、手軽に始められる点も魅力です。
一方で、デメリットとしてリターンが低いことが挙げられます。2024年時点の変動10年の金利は約0.7%で、インフレ率を下回る可能性があり、長期的には資産価値の目減りリスクがあります。また、購入後1年間は解約不可で、解約時には直近2回分の利息の一部が差し引かれる点も考慮すべきでしょう。もし「とにかく元本割れを避けたい」「銀行預金より有利な運用をしたい」という方には適しています。
一方で、「インフレに負けない資産運用をしたい」「より高いリターンを求めたい」という場合は、株式や投資信託など他の選択肢も検討すべきです。投資目的に応じて、自身に最適な運用方法を選ぶことが重要です。
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個人向け国債
国が発行する個人の方を対象とした債券のこと
元本保証
元本保証とは、投資や預金において、満期まで保有すれば最低でも投資した元本が保証される仕組みを指します。銀行預金や一部の保険商品などが該当し、元本が減るリスクを抑えられるため、安全性を重視する人に向いています。しかし、元本保証がある商品は一般的に利回りが低く、インフレによる実質的な購買力の低下を考慮する必要があります。
インフレリスク
インフレリスクとは、物価の上昇が投資の実質的な価値や収益を減少させるリスクを指します。インフレが進行すると、通貨の購買力が低下し、同じ金額で以前よりも少ない商品やサービスしか購入できなくなります。このリスクは特に固定収益をもたらす投資、例えば債券や定期預金に顕著に現れます。債券のクーポン支払いや元本返済の実質的価値が、インフレによって目減りするためです。 投資家はインフレリスクを考慮に入れてポートフォリオを構築する必要があります。たとえば、インフレに対抗するために不動産や株式などのリアルアセットに投資する方法があります。これらの資産は、インフレの環境下で価値が上昇する傾向にあるため、インフレリスクから保護する効果が期待できます。また、インフレに連動する形で利息が上昇するインフレ連動債(TIPSなど)に投資することも、インフレリスクを管理する一つの手段です。 インフレリスクは、特に長期投資の計画において重要であり、経済全体の物価水準の変動を考慮に入れながら、資産を適切に配置し、リバランスを行うことが必要です。 さらに、異なる国や地域でのインフレ率の違いにも注意を払い、グローバルな視点からポートフォリオを見直すことも有効です。このように、インフレリスクを適切に理解し、対策を講じることで、投資の目標達成に向けた戦略的な判断が可能となります。
利回り
投資金額に対する収益の割合のこと。この収益には「利息」だけでなく、投資商品を売却した場合に得られる「売却損益」も含む。通常は1年間の「年利回り」のことを利回りと呼ぶことが多い。利回りには単利と複利が存在する。