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専門家に質問

iDeCoでも失敗例があると聞きました。それはどんなときですか?

男性

/ 40代

解決済み

0

2024/08/27 11:54

節税ライフプランニング

現在、企業型DCの導入されている企業で働いており、加入しています。マッチング拠出が導入されていないため、iDeCoを追加で行おうと考えています。ただ、iDeCoも失敗するパターンがあると耳にしました。iDeCoの失敗パターンとはどのようなものですか?

投資のコンシェルジュ編集部

iDeCoの失敗の代表例は「手数料負け」です。iDeCoは掛け金が控除され、運用益が非課税となる一方で、金融機関で作ったiDeCo口座に対する手数料がかかります。運用益よりも手数料のほうが高い状態になってしまう可能性もあります。これが手数料負けの状態です。

iDeCoにかかる手数料は以下の通りです。

加入時:加入・移管時手数料(2829円)

運用時(毎月):加入者手数料(105円)・事務委託手数料(66円)、口座管理手数料(金融機関により異なる:0~400円程度)

受取時(毎回):給付手数料(440円)

口座管理手数料を除く手数料は、iDeCoの運営機関に払う手数料のため金融機関によらず一定です。口座管理手数料は金融機関により異なります。

手数料が必要になる一方で、掛け金が全額所得控除の対象となります。月5000円が所得控除された場合、所得税20%の人であれば、所得税と住民税の合計1521円が減額されます。

加えて、iDeCoは運用益が非課税で、かつ受取時にも退職所得控除や公的年金控除の対象となることから、税制上有利な制度です。60歳まで引き出せないということを前提にお考えであれば、活用されることをおすすめします。

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確定拠出年金

確定拠出年金(Defined Contribution)とは、受給者自身が資産を運用する年金制度で、個人型と企業型に分けることができる。受給者は、自らや企業が搬入した掛け金を運用し、受給要件を満たした際に給付金を受け取ることができる。給付額はそれぞれの運用法によって異なるので、老後の給付額は現役時代には確定しない。 受給者に対するメリットとしては、確定拠出年金(DC)は確定給付年金(DB)と比べて受給権が確立されていることや、自身のDC資産のみを管理すればいいことが挙げられるが、価格変動が生じるため給付額が見込みでしか計算できないというデメリットがある。

iDeCo

iDeCo(イデコ)は、個人型確定拠出年金の愛称で、老後の資金を作るための私的年金制度です。20歳以上65歳未満の人が加入でき、掛け金は65歳まで拠出可能。60歳まで原則引き出せません。 加入者は毎月の掛け金を決めて積み立て、選んだ金融商品で長期運用し、60歳以降に年金または一時金として受け取ります。加入には金融機関選択、口座開設、申込書類提出などの手続きが必要です。 投資信託や定期預金、生命保険などの金融商品で運用し、税制優遇を受けられます。積立時は掛金が全額所得控除の対象となり、運用時は運用益が非課税、受取時も一定額が非課税になるなどのメリットがあります。 一方で、証券口座と異なり各種手数料がかかること、途中引き出しが原則できない、というデメリットもあります。

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