個人向け国債の購入を検討しています。固定金利と変動金利どっちがいいでしょうか?
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2024/12/05 15:28
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貯金が溜まってきたのですが、銀行だと金利がほとんどつかないので、個人向け国債を買おうと考えています。個人向け国債には固定金利のものと変動金利のものがあり、どちらにしようか悩んでいます。選び方を教えて下さい。
投資のコンシェルジュ編集部
個人向け国債の選択について、資金運用の目的や期間に応じて検討する必要があります。
まず固定金利型は、3年債と5年債があります。固定金利のため購入時に決定した金利が満期まで変わることはありません。2024年12月現在の金利は3年債が0.68%、5年債が0.71%となっています。満期までの期間が決まっているため、いつどれだけの利息が得られるか事前に把握できる点が大きな特徴です。
一方、変動金利型は10年債のみで、半年ごとに金利が見直されます。2024年12月現在の金利は0.71%となっており、固定5年と同等の水準です。重要なポイントは、今後市場金利が上昇した場合は、それに伴って変動10年国債の金利も上昇し、市場金利が下がった場合は下落します。ただし、最低金利の0.05%は保証されているため、元本割れしたり、金利がマイナスになるようなことはありません。
選び方としては、まず運用期間をどのくらいに設定するかを考える必要があります。3〜5年程度の比較的短期の運用であれば固定金利型、10年程度の長期運用を考えているのであれば変動金利型が向いているでしょう。今後の金利が上昇すると見込むのであれば、変動金利型の10年債がおすすめです。
なお、リスクを分散する観点から、固定金利型と変動金利型を組み合わせることも一つの選択肢です。まずは少額から始めて、運用しながら自分に合った方法を見つけていくのがよいでしょう。専門家に相談しながら、債券以外の資産と合わせて、資産運用戦略を立てるのも重要です。ぜひ、こちらもご検討ください。
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国債
発行体が各国中央政府の債券を国債といいます。発行目的や利払い方式などで種類が分別されます。中央政府に資金需要が発生した際に、国債を発行して資金の調達を行うことがあります。 投資家は国債を購入することで、発行体である中央政府へ資金を提供し、その見返りとして半年に1回などのペースで、中央政府から利子を受け取ります。償還期限までに中央政府の財政が悪化するなど、債務が履行されない状況に陥らなければ、満期には額面どおりの金額が投資家へ償還される仕組みです。 国債には、固定利付国債、変動利付国債、物価連動国債などがあります。
個人向け国債
国が発行する個人の方を対象とした債券のこと
利回り
投資金額に対する収益の割合のこと。この収益には「利息」だけでなく、投資商品を売却した場合に得られる「売却損益」も含む。通常は1年間の「年利回り」のことを利回りと呼ぶことが多い。利回りには単利と複利が存在する。