専門家に質問
GPIFがESG投資をしていると聞きました。個人でもESG投資をした方がいいのでしょうか?
女性
/ 30代
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2024/10/10 03:06
GPIFのポートフォリオが参考になるということで調べてみたところ、GPIFはESG投資を重視していると書かれていました。個人でもESG投資をした方がいいのでしょうか?
投資のコンシェルジュ編集部
ESG投資は環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)など、非財務指標を考慮して投資先を選定する投資手法です。ESG投資は、長期的視野に立つと優れたパフォーマンスを財務的にも社会的にも発揮すると考えられています。GPIFのような公的な巨大機関投資家も、投資を通じて社会課題の解決に貢献できる、という点から注目しており、世界的にもESG投資のアプローチは重要性が認識されています。
パフォーマンスに関しては、多くの研究結果がESG投資と従来型の投資は遜色ないことが示されています。
そのため、ESG投資を行うかどうかは個人の投資哲学や目標によって判断する、というのが一般的です。長期的な資産形成を目指し、社会的責任も考慮したいと考える場合、ESG投資を行う価値が高いでしょう。一方で、短期的なリターンを重視したり、特に社会的責任までは考慮しない、という場合は従来型の投資を行えばよいでしょう。
最終的には、自身の投資目標、リスク許容度、そして価値観を十分に考慮し、必要に応じて専門家のアドバイスを受けながら、ESG投資を含むポートフォリオ全体のバランスを慎重に検討することをお勧めします。
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ESG投資
環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)の英語の頭文字を合わせた言葉。 投資家が企業の株式などに投資するとき、これまでは投資先の価値を測る材料として、主にキャッシュフローや利益率などの定量的な財務情報が使われてきたが、それに加え、非財務情報であるESGの要素を考慮する投資。 ESGという言葉は、2006年に国連が機関投資家に対し、ESGを投資プロセスに組み入れる「責任投資原則」(PRI)を提唱。 環境、社会、コーポレート・ガバナンスの視点を投資判断に組み込むことにより、長期的なリスク調整後のリターンを改善することが期待される。
GPIF
GPIFとはGovernment Pension Investment Fundの略で、日本の年金積立金管理運用独立行政法人のこと。預託された公的年金積立金の管理、運用を行っている。 年金保険料から集められた公的年金積立金は、厚生労働大臣の預託により、GPIFが信託銀行や投資顧問会社などの運用受託機関を通して国内外の債券市場や株式市場で運用し、運用収益とともに年金給付の原資としている。 公的年金という性質上、長期的に安全かつ効率的な観点が重視されますが、2014年度以降、運用改善の流れからリスク運用の比率が高まり、国内債券35%、国内株式25%、外国債券15%、外国株式25%という基本ポートフォリオが組まれてきた。2020年4月から5年間の第4期中期目標期間においては、各25%ずつに変更されている。