バランス型ファンドはおすすめしないと言われましたがなぜですか?
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2024/12/11 15:07
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現在、NISAで資産運用を行っています。より幅広く分散投資をするためにバランスファンドの使用を検討しています。しかし、知人から、バランスファンドはおすすめしないといわれました。これはなぜでしょうか?
投資のコンシェルジュ編集部
バランスファンドは、運用のプロが複数の資産に投資することで資産クラスの分散が可能で便利な反面、コストが高い、市場変化への対応が難しい、個人にとってバランスの良い資産配分となるとは限らない、という注意点もあります。
バランスファンドは、複数の資産クラスで運用するため、配分率の調整のために売買を繰り返します。そのため、運用コストがかかり、信託報酬も高く設定される傾向があります。
例えば「投資のソムリエ」は信託報酬が年率1.54%(2024年12月現在)と比較的高めです。
また、市場環境への対応が難しいという課題があります。特に資産配分が固定されているタイプのバランスファンドは、相場状況が大きく変化しても機動的な対応が困難です。
例えば、REITが高騰した場合、保有する不動産の資産比率が高まります。そのまま保持していると価格が向上し、高い分配金を得られる見込みがあったとしても、リバランスのためにREITを売却し、他の資産クラスに買い替えるという対応をします。そのため、個別の資産クラスを保有しているよりも、パフォーマンスが上がりにくいという欠点があります。
さらに、バランスファンド自体で分散投資をしたとしても、ご相談者様が他に保有している資産とバランスが取れる、というわけではありません。株式中心の投資信託が資産の半分だとして、株式50%、債券・REITに25%ずつの配分のバランスファンドが資産のもう半分だった場合、株式の比率が非常に高いポートフォリオになり、期待されるほどの分散効果が得られないかもしれません。
このように、個人の資産運用に関する細かいニーズは受け止められず、全体的な資産配分のバランスはご自身で考慮する必要がある点も注意が必要です。
ただし、これらの課題があるからといって、バランスファンドが不適切な選択というわけではありません。投資の目的や期間、リスク許容度などを総合的に考慮し、自身の投資方針に合致するかどうかを判断することが重要です。
必要に応じて資産運用の専門家に相談しながら、慎重に検討することをお勧めします。
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