専門家に質問
iDeCoで節税になると聞きました。具体的に何がどうなるのですか?
男性
/ 40代
解決済み
0
2024/08/07 09:51
現在、老後資金の準備を検討しています。その一環でiDeCoを始めようと思い調べています。iDeCoは節税になると聞きました。どのような仕組みで節税になるのでしょうか?
投資のコンシェルジュ編集部
iDeCoは、掛け金が所得税から控除され、運用益が非課税になります。
具体的に節税できる金額は年収によって異なりますが、例えば年収500万円の方が毎月2万円を拠出した場合、所得税・住民税合わせて年間48,000円の節税となります。
30年間にわたって拠出すれば、節税額だけで144万円にも及びます。
また、iDeCoは一時金として積立分を一度に受け取る、年金として受け取る、一時金と年金を組み合わせる、という3パターンで受け取り方が選べます。一時金として受け取る場合は退職所得控除の対象となり、受取金額に対する税金も抑えることが可能です。
一時金への課税対象となる退職所得は、
退職所得 = (iDeCoの一時金受取額 - 退職所得控除)÷2
で計算されます。
退職所得金額に応じた税率をかけると税額になりますので、退職所得控除が引かれて、それが更に2で割られるとかなり有利になります。
例えば、加入期間30年で毎月2万を積立て、年利2%で運用できた場合、積立元本が720万円、運用益が約263万円で一時金受取額は983万円です。
このとき、退職所得控除が、
退職所得控除 = 40万円/年 × 20年 + 70万円/年 × (30-20)年 = 1,500万円
退職所得控除額が一時金の受取額より大きくなるため、一時金は非課税となります。
積立時にも受取時にも控除が活用できると、非常に節税効果の高い制度であることがわかります。ぜひご活用いただき、老後の資産形成にお役立てください。