退職金を投資するのはやめたほうがいい、と言われる理由はなんでしょうか?
解決済み
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2024/10/07 21:49
男性
60代
退職金の運用をしようと考えていることを知人に話したところ、退職金を投資するのはやめたほうがいいと言われました。なぜこのように言われるのでしょうか?理由とよくある懸念事項や投資の落とし穴があれば教えて下さい。
回答
株式会社MONOINVESTMENT / 投資のコンシェルジュ編集長
退職金を投資するのやめたほうがいい、と言われる大きな理由は、投資により資産を毀損してしまう可能性があるためです。
退職金は多くの人にとって老後の生活を支える重要な資金源です。この貴重な資金を失うリスクを最小限に抑えるべきだという考えが、投資を避けるよう勧める主な理由の一つです。
特に、退職金を受け取った直後は、資産運用の経験や知識が不足している可能性が高く、手元に大きな資金があるため気が大きくなる方もいます。あるいは、退職後の生活への不安を抱える場合もあるでしょう。
そのような冷静さを欠いた状態でかつ、金融商品の仕組みや特性を十分理解せずに投資を始めると、短期間で資産を増やそうとハイリスク・ハイリターンな投資に手を出したり、十分な検討なしに金融資産を購入して、大きく損失を被る危険性があります。
例えば、「退職金専用のプラン」と称される商品は、短期間高金利の定期預金と抱き合わせで投資信託やファンドラップの契約が必要な場合が多く、高額な手数料がかかることがあります。
繰り返しになりますが、退職金は老後の生活を支える重要な資金源ですので、運用には慎重なアプローチが推奨されます。
ただし、慎重な運用とは、完全に投資を避けるのではなく、低リスクの運用方法を選択したり、退職金の一部のみを運用に回すなど、バランスの取れた資金計画を立てることを含みます。
重要なのは、自身の財務状況とリスク許容度を正確に把握し、十分な知識を身につけた上で、慎重に判断することです。必要に応じて、専門家のアドバイスを受けながら、ご自身に最適な退職金の運用方針を立てられると良いでしょう。
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リスク許容度とは、自分の資産運用において、どれくらいの損失までなら精神的にも経済的にも受け入れられるかという度合いを表す考え方です。 投資には必ずリスクが伴い、時には資産が目減りすることもあります。そのときに、どのくらいの下落まで冷静に対応できるか、また生活に支障が出ないかという観点で、自分のリスク許容度を見極めることが大切です。 年齢、収入、資産の状況、投資経験、投資の目的などによって人それぞれ異なり、リスク許容度が高い人は価格変動の大きい商品にも挑戦できますが、低い人は安定性の高い商品を選ぶほうが安心です。自分のリスク許容度を正しく理解することで、無理のない投資計画を立てることができます。
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