株の希薄化って、自分の持っている株にどう影響するんですか?
男性
/ 30代
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2025/01/22 22:01
最近株を始めたばかりで、ニュースで「株の希薄化」という言葉をよく聞きます。自分が持っている株にどんな影響が出るのか教えてほしいです。例えば、株価や利益、配当金にどう関係するのでしょうか?
投資のコンシェルジュ編集部
株の希薄化は、企業が新しい株式を発行することで、既存の株主が持っている1株あたりの価値や所有割合が薄まる現象です。
たとえば、あなたがある企業の株を100株持っていて、全体の発行株数が1,000株だとすると、所有割合は10%になります。しかし、企業が資金調達のために新たに500株を発行すると、全体の発行株数が1,500株となり、あなたの所有割合は約6.67%に減少します。
このように、株の希薄化によって1株あたりの利益(EPS)が減るため、株価が下がるリスクがあります。
ただし、企業が調達した資金を新規事業や成長分野にうまく使えば、長期的には株価が上がり、あなたの利益にプラスとなる可能性もあります。短期的な変化だけでなく、企業の成長計画に注目することが重要です。
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株の希薄化
株の希薄化とは、会社が新株を発行するなどして発行済み株式数が増えることで、既存株主の持ち分が相対的に減少する現象です。 例えば、新たな株式発行やストックオプションの行使により、1株あたりの利益(EPS)が減少する可能性があります。 希薄化は、企業が資金調達やM&Aを行う際に起こることが多く、既存株主にとっては利益分配が減る可能性があるため、注意が必要です。
資金調達
資金調達とは、企業が事業運営や成長のために必要な資金を集める活動を指します。方法としては、株式発行によるエクイティファイナンス、社債発行や銀行からの借入によるデットファイナンスがあります。それぞれの方法にはメリット・デメリットがあり、企業は資金コストや返済義務などを考慮して選択します。
新株発行
新株発行とは、企業が新たに株式を発行して資金を調達する行為です。通常、既存株主への影響を最小限に抑えるために、時価近くの価格で発行されます。発行された株式は既存株主の持ち分を希薄化させる可能性がありますが、調達した資金は事業拡大や債務返済などに活用されます。
EPS(1株あたりの利益)
EPS(Earnings Per Share)とは、企業を評価する際に使われる指標のひとつで、企業が稼いだ純利益を発行済み株式数で割った値です。1株当たりの利益がどれだけあるのかを示します。 EPS = 当期純利益÷発行済株式数 EPSは株式投資の重要な指標であり、企業の収益性を測る基準として活用されます。EPSが高いほど、投資家にとって魅力的な企業とされることが多いです。