STOとICO、投資するならどちらがよりおすすめですか?
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2025/02/01 11:22
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不動産STOは法規制が整っている反面、ICOは自由度が高い資金調達方法と聞きます。個人投資家が投資を考える際、どちらを選ぶべきか教えてください。リスクとリターンの違いも知りたいです。
投資のコンシェルジュ編集部
不動産STOとICOにはそれぞれメリットとデメリットがありますが、どちらを選ぶべきかは投資家が求めるリスクとリターンのバランスに依存します。
STOは、2020年の改正金融商品取引法により、情報開示義務や発行体の管理体制など、投資家保護のための規制がしっかり整備されています。不動産という実物資産がトークンの裏付けとなるため、リスクが限定的であり、価格変動も比較的安定しています。STOは長期的な投資として、着実に資産を増やしたい人に向いているといえます。
一方で、ICOは規制がほとんどなく、プロジェクトの自由度が高い分、大きなリターンを得られる可能性があります。ただし、ホワイトペーパーだけを根拠に資金調達を行うため、プロジェクトの透明性が低く、発行体が消滅するリスクや詐欺案件に巻き込まれる可能性があります。事実、過去には多くのICOが失敗や不正により投資家に損失を与えた例が報告されています。
まとめると、STOは安定したリターンを求める投資家に適しており、ICOはハイリスク・ハイリターンを狙う投機的な投資家向けと言えます。初心者やリスクを抑えたい方にはSTOをおすすめしますが、ICOを選ぶ場合は少額投資に留め、発行体やプロジェクトの詳細を慎重に見極めることが大切です。
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