専門用語解説
実勢価格
実勢価格とは、不動産や株式などの資産が、実際の市場において売買される際に成立した価格を指します。理論的な価値や公的な評価額とは異なり、買い手と売り手の合意によって決まる「実際の取引価格」であり、資産のリアルな市場価値を反映する指標です。
たとえば不動産の場合、同じエリア・条件の物件がいくらで取引されたかという過去の売買事例が、実勢価格を把握するうえで重要な参考情報となります。
資産運用の観点では、保有資産の現在価値を適切に把握するために、実勢価格の確認は不可欠です。特に不動産投資や相続対策においては、公的評価額(固定資産税評価額や相続税評価額)と実勢価格の差を理解することで、より精度の高い資産評価や戦略設計が可能になります。