専門用語解説
日米租税条約
日米租税条約は、日本とアメリカの間で締結された二重課税の防止や脱税の防止を目的とする条約です。この条約により、日米両国で発生する所得に対する税負担が軽減され、投資や経済活動が円滑に行われるようになっています。
例えば、日本に住む投資家がアメリカ企業の株式を保有し、配当を受け取る場合、通常アメリカで30%の源泉徴収税がかかります。
しかし、日米租税条約の適用を受けると、この税率は10%に軽減されます。同様に、アメリカに住む人が日本の金融資産から所得を得る場合も、適用対象となります。
条約の適用を受けるには、日本の税務署を通じて「租税条約に関する届出書」を提出する必要があります。
これにより、投資家は不要な二重課税を回避し、より効率的に資産運用を行うことができます。