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トリガー条件

トリガー条件とは、あらかじめ定められた特定の状況や数値に達したときに、自動的に一定の措置が実行される仕組みのことを指します。特にハイブリッド債や劣後債などの金融商品では、こうした条件が発動することで、元本の削減や株式への強制転換といった措置が取られる場合があります。

たとえば、銀行のCET1比率(普通株式等Tier1比率)が一定の水準を下回った際に、契約上のトリガーが発動し、投資家が保有する債券が減価されたり、株式に自動転換されるケースがあります。これは、金融機関が財務悪化に直面した際、自己資本の維持を図ることで経営破綻を防ぐ仕組みの一環です。

なお、トリガー条件には大きく分けて「ソフトトリガー」と「ハードトリガー」の2種類があります。

ソフトトリガーとは、条件を満たしても、実際に措置を発動するかどうかを発行体や監督当局の判断に委ねるタイプの仕組みです。たとえば、自己資本比率が下回っても即時償却されるのではなく、状況を踏まえて柔軟に判断されることがあります。

一方で、ハードトリガーは条件を満たした瞬間に、あらかじめ定められた措置(元本削減や転換など)が自動的かつ強制的に実行されます。AT1債に多く見られる形式で、たとえばCET1比率が7%を割り込んだ場合、何の裁量もなく投資家の債券が償却されるといったケースが該当します。

このような仕組みは、金融機関にとっては損失吸収力を高める有効な手段ですが、投資家にとっては想定外の損失が発生するリスクをはらみます。そのため、こうした商品に投資する際は、トリガー条件の有無や種類、発動条件の具体的な内容を十分に理解しておくことが極めて重要です。

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