投資信託やETFがインデックスを基に設計される理由は何ですか?
男性
/ 30代
回答受付中
0
2025/01/21 20:18
ベストアンサー未選択
最近NISAで資産運用を始めました。投資信託やETFについて調べる中で、投資信託やETFはインデックスを元に設計されていると知りました。投資信託やETFがインデックスを元に設計されるのはどういう理由でしょうか?初歩的な質問で恐縮ですがご回答よろしくお願いします。
投資のコンシェルジュ編集部
インデックスをもとにした「パッシブ運用」を行うことで、効率性、低コスト、リスク分散、わかりやすさなど、投資家にとって重要な要素をバランスよく備えた金融商品ができるためです。
インデックスをもとにしたパッシブ運用では、市場全体の成長を効率的に取り込めむことができます。例えば、日経平均株価に連動するインデックスファンドに投資すると、日本の主要企業225社の成長を一度に取り込むことができます。個別の企業を選んで投資するよりも、市場全体の成長の恩恵を受けやすいのです。
また、パッシブ運用は、基本的にコンピュータで自動的に行われます。人間が個別の企業を分析して投資先を選ぶ必要がないため、運用にかかる費用を大幅に削減できます。
さらに、リスク分散できる点も重要です。インデックスは多くの企業や資産で構成されているため、一つの企業が業績を悪化させても、全体への影響は限定的です。これは、「卵は一つのかごに盛るな」という投資の基本原則に沿った設計といえます。
加えて、投資初心者でも理解しやすい点も特徴です。市場全体の動きに連動するため、複雑な投資判断が不要で、長期的な経済成長を信じて投資を続けることができます。
関連記事
関連する専門用語
インデックス
インデックス(Index)は、市場の動きを把握するための重要な指標です。複数の銘柄を一定の基準で組み合わせることで、市場全体や特定分野の値動きを分かりやすく数値化しています。 代表的なものには、日本の株式市場を代表する日経平均株価やTOPIX、米国市場の代表格であるS&P500などがあります。これらのインデックスは、投資信託などの運用成果を評価する際の基準として広く活用されており、特にパッシブ運用(インデックス運用)では、この指標と同じような値動きを実現することを目標としています。
パッシブ運用
パッシブ運用とは、投資信託を選ぶ際の運用手法の一つ(対義語:アクティブ運用)。比較のために用いる指標であるベンチマーク(日経平均やNASDAQなど)と同様の動きを目標とする運用手法で、組み入れ銘柄数は多くなる傾向がある。パッシブ運用はアクティブ運用に比べて販売手数料や信託報酬などのコストは安くて済むが、リスクが分散される分、リターンも小さくなるという特徴がある。
インデックスファンド
インデックスファンドとは、比較のために用いる指標であるベンチマーク(日経平均やNASDAQなど)と同様の動きを目標とするインデックス投資(パッシブ投資)を行うファンド。手数料はアクティブファンドに比べて低く設定されていることが多い。
ベンチマーク
投資信託やETFの運用成績を比較する基準となる指標。インデックスが使われることが多い。
リスク分散
資産運用における「リスク分散」とは、簡単に言うと「一つのカゴにすべての卵を入れない」という考え方です。たとえば、資産を特定の株式や投資信託だけに集中させてしまうと、それが値下がりしたときに大きな損失を受ける可能性があります。 リスク分散は、このリスクを減らすために、異なる種類の投資商品や地域、産業に資金を分けて投資する方法です。これにより、一つの商品が値下がりしても、他の商品が値上がりすることで全体の損失を抑える効果が期待できます。たとえば、国内株式だけでなく、海外株式や債券など複数の商品に投資することで、安定した資産運用が目指せます。 「たくさんの場所に投資して安全ネットを張る」というイメージを持つとわかりやすいでしょう。
TOPIX
「Tokyo Stock Price Index」の略。日本の株式市場を広範に網羅するとともに、投資対象としての機能性を有するマーケット・ベンチマーク。 昭和43年(1968年)1月4日の時価総額を100として、その後の時価総額を指数化したものであり、日本経済の動向を示す代表的な経済指標として用いられるほか、ETFなどの金融商品のベンチマークとして利用されている。