専門用語解説
リスク回避
リスク回避とは、投資家が市場の不確実性を避け、資産を守るためにより安全な資産へ資金を移す行動を指します。例えば、株式市場が不安定なときに、現金や国債などの比較的安全な資産に資金を移すことが一般的です。国債は政府が発行するため、信用リスクが低く安全とみなされます。また、金や定期預金などもリスク回避の選択肢となることがあります。
投資家のリスク回避姿勢が強まると、市場全体でリスク資産(株式や企業債など)が売られ、株価や企業債の価格が下落することがあります。さらに、通貨市場ではリスクオフの動きにより米ドル、円、スイスフランが買われやすくなります。米ドルは世界の基軸通貨であり、特に米国債とセットで買われることが多いため、リスク回避時に資金が流入しやすい傾向があります。円は日本の低金利政策の影響もあり、キャリートレードの巻き戻しによって買われやすく、スイスフランは政治的・経済的に安定しているため、伝統的な安全通貨とされています。また、リスク回避の動きが強まると、金の価格が上昇することもあります。特に景気後退や金融危機の際には、こうした動きが顕著になります。